自宅の隙間時間を活用して収入を得たい人にとって、家で出来る内職は魅力的です。
家でできる仕事は、特別なスキルが不要な単純作業が多く、アルバイトやパートのように決まった時間に働くのが難しい場合でも自分のペースで取り組めるものが少なくありません。
一方、おすすめの仕事は何なのか気になっている人もいるかもしれません。
そこで、この記事では、定番のシール貼りをはじめとした手作業の仕事内容から、気になる収入、安全な仕事の探し方まで詳しく解説します。

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【定番】自宅に材料が届く!家でできる内職7選

家でできる内職の大半は、企業から郵送などで作業に必要な材料が自宅に届くため、外に出る必要がありません。
ゆえに、大阪や福岡、沖縄や熊本といった地域にかかわらず、全国どこからでも仕事を探すことが可能です。
早速ですが、まずは未経験からでも始めやすい定番の内職を7つ紹介します。
コツコツ作業が好きな人向け!シール貼りの仕事
シール貼りは、商品やダイレクトメール、封筒などに指定されたシールを貼り付ける簡単な作業です。
特別なスキルや経験は一切不要で、誰でも簡単に始められるのが魅力と言えます。
作業内容が単純なので、テレビを見ながら、あるいはラジオを聴きながら自分のペースで進めることも可能です。
報酬は一般的に出来高制となっており、1枚あたり0.1円から数円程度が相場。
作業の正確さとスピードが求められるものの、地道にコツコツと数をこなすことが得意な人や単純作業を黙々と続けるのが苦にならない人であればお小遣い稼ぎになります。
雑貨や小物を詰めるだけ!袋詰めや梱包作業
袋詰めや梱包は、お菓子や化粧品のサンプル、文房具といった様々な商品を袋に入れたり、箱に詰めたりする仕事です。
作業内容は非常にシンプルで、マニュアル通りに指定された個数を詰める作業が中心となります。
特別な技術は必要なく、高校生や大学生が空き時間に行う内職としても人気です。
扱う商品によっては、ある程度の作業スペースや完成品を保管する場所の確保が求められるものの、報酬は1個あたり数円程度が相場で、作業に慣れてスピードが上がれば、効率的に数をこなせるようになります。
細かい作業が得意な人におすすめ!アクセサリー制作
アクセサリー制作は、ビーズを糸に通したり、ピアスのパーツを組み立てたりといった、手先の器用さが求められる内職です。
マニュアルや見本に沿って、指定されたデザインのアクセサリーを制作します。
細かい部品を扱うため、高い集中力と丁寧な作業が不可欠ですが、ものづくりが好きな人にとっては楽しみながら取り組める仕事と言えるのではないでしょうか。
他の単純作業の内職と比較して、一定のスキルが求められる分、作業単価も若干割高に設定されているのが一般的です。
完成品のクオリティが直接評価に繋がるため、ハイクオリティな仕事を継続することで、安定した依頼が期待できます。
プラモデル感覚でできる?部品の組み立て作業
部品の組み立ては、電子部品や自動車部品、おもちゃ、文房具などのパーツを組み合わせる仕事です。
説明書を見ながら指定された手順で組み立てていくので、プラモデルや模型作りが好きな人には馴染みやすい作業と言えます。
扱う部品は非常に小さいものから、ある程度の大きさのものまで様々で、正確さと丁寧さが求められるでしょう。
作業によっては、微細な部品を扱うための集中力や視力も必要です。
なお、単価は組み立てる製品の難易度で変動し、複雑なものほど割高な傾向にあります。
カプセルトイの中身を詰めるカプセル詰め
カプセル詰めは、ガチャガチャなどカプセルトイの中身であるおもちゃや景品を、プラスチック製のカプセルに詰めていく仕事です。
作業は非常に単純で、おもちゃと説明書をカプセルに入れるだけ。
特別なスキルは、ほぼ必要ありません。
報酬も出来高制で、1個あたり1円から3円程度、やればやるほど稼ぐことが可能です。
一方、人気の商品を扱う楽しさがある一方で、大量のカプセルや景品を扱うため、自宅にそれらを保管するスペースの確保が求められる点には注意が必要となります。
単純作業を黙々とこなすのが得意な人や空いた時間に手軽にできる仕事を探している人に適している仕事なので、気になる人は試しに挑戦してみることをおすすめします。
チラシをティッシュに入れるだけの簡単な広告入れ
広告入れは、街頭で配布されるティッシュの中に、広告用のチラシを封入する内職です。
作業内容はティッシュとチラシを重ねてビニールに入れるだけと非常にシンプルで、誰でもすぐに覚えることができます。
特別な道具も必要なく、座ったまま自分のペースで作業を進められる手軽さも魅力。
一方、作業自体は単調なため、飽きずにコツコツと数をこなす集中力が求められます。
単価は1個あたり0.5円から2円程度が相場で、大量のティッシュやチラシを保管するスペースが必要になる点も考慮しておくことが重要です。
ミシンが得意な人向け!商品の縫製作業
商品の縫製は、衣類の値札やタグの縫い付け、ズボンの裾上げ、簡単な部品の縫い合わせなどを行う仕事です。
ミシンの扱いに慣れていることや、ある程度の裁縫スキルが求められるため、手芸や洋裁が趣味の人に向いています。
作業には自前のミシンを使用する場合と企業から専用のミシンが貸与される場合があり、他の手作業の内職と比べて専門的なスキルが必要となる分、単価は割高に設定されるのが一般的です。
決められた納期までに仕様書通りの正確な品質で仕上げることが重要とはなりますが、スキルを活かして安定した収入を得たい人におすすめの仕事となっています。
内職で得られる収入は月々どれくらい?

内職の報酬は、作業単価とこなした仕事量によって決まる出来高制がほとんどなので、収入は月によって変動し、頑張った分だけ収入が多くなる一方、作業時間が確保できなければ収入は少なくなるのが一般的です。
次の項目から、具体的な作業単価の相場と、内職をしている人の平均的な月収について詳しく解説します。
作業1つあたりの単価相場を解説
内職の報酬は「作業1つあたりの単価×個数」で計算される出来高制が一般的です。
単価は作業の難易度や手間によって変わり、例えばシール貼りは1枚0.1円から、袋詰めは1個1円から、よりスキルが求められるアクセサリー制作では1個10円以上という具合となっています。
簡単な作業ほど単価は低く、専門性が求められる作業ほど高くなるのが普通。
同じ仕事内容でも発注元の企業によって単価が変わるため、複数の求人情報を比較検討することが重要です。
また、自分の作業スピードと希望収入額を考えながら、条件に合う仕事を選ぶ必要があります。
内職者の平均的な月収を紹介
内職者の平均的な月収は、作業に充てる時間や仕事の単価、作業スピードによって変わりますが、一般的には3万円から5万円程度が一つの目安とされています。
厚生労働省の調査によると、家内労働者の平均工賃額は月額で数万円程度というデータもあり、大半の人がお小遣い稼ぎや家計の足しとして取り組んでいることが伺えます。
逆に、まとまった収入を得るためには長時間作業するか、より高単価の仕事を見つけるか、あるいは作業効率をアップさせる工夫が必要です。
正直なところ、内職だけで生計を立てるのは容易ではなく、あくまで補助的な収入源と位置づけている人が大半です。
内職を始めてから報酬を受け取るまでの3ステップ

ここからは、内職を始めてから報酬を受け取るまでの3ステップを見ていきましょう。
ステップ1:必要な材料や道具を受け取る
内職を始める最初のステップは、作業に必要な材料や道具を受け取ることです。
受け取り方法は主に2つあり、1つは業者が自宅まで配送してくれる方法、もう1つは自分で企業の指定する場所まで取りに行く方法となっています。
状況によっては、車がないと引き取りが難しい場合もあるので、応募の際には材料の受け渡し方法を必ずご確認ください。
なお、材料の受け取り時には、作業マニュアルや仕様書も一緒に渡されるのが一般的です。
材料を受け取ったら、部品の数や種類が揃っているか、内容物に間違いがないかをその場で確認することが、後のトラブルを防ぐために重要になります。
ステップ2:自宅でマニュアル通りに作業を進める
材料が手元に揃ったら、自宅での作業を開始します。
作業は、受け取ったマニュアルや仕様書の手順に沿って進めるのが一般的です。
品質を均一に保つため、自己流のアレンジは加えず、指定の方法を守ることが重要です。
マニュアルや仕様書をよく理解したら、後は納期に間に合うよう、1日にどれくらいの量をこなすか計画を立て、スケジュールを管理しながら作業を進めましょう。
なお、作業中は部品の紛失や製品の汚れ、破損が発生しないよう、整理整頓された作業スペースを確保し、丁寧に取り扱うことが求められます。
ステップ3:完成品を期日までに納品する
作業が完了したら、納品作業に移ります。
指定された期日までに完成品を納品すれば、信頼関係を築くことが可能です。
なお、納品方法に関しては受け取り時と同様に、業者が自宅まで回収に来るケースや自分で持ち込むケース、郵送や宅配便で送るケースなどがあります。
その後、納品したものが企業側で検品され、問題がなければ報酬が支払われる仕組みです。
もし不良品が見つかった場合は、修正を求められたり、報酬が支払われなかったりすることもあるため、この段階で自分自身での最終チェックが欠かせません。
自分のペースで働ける!家で内職をするメリット

家でできる内職の最大のメリットは、次のようなものがあります。
- 働く時間や場所を自分で自由に決められる
⇒内職は通勤の必要がなく、家事や育児、介護といった家庭の事情に合わせて、隙間時間を有効に活用できる
⇒早朝や深夜など、自分の都合の良いタイミングで仕事を進められ、ライフスタイルを崩さずに収入を得ることが可能 - 仕事量を調整しやすい
- 体調に合わせて無理なく働ける
- 職場での対人関係に悩むことがない
- 服装や髪型も自由
上記のようなメリットがあり、精神的にも肉体的にも比較的ストレスが溜まりにくいのが、内職ならではの魅力です。
始める前に知っておきたい!家で内職をするデメリット

家での内職には、デメリットも存在します。
- 収入が不安定になりがち
⇒出来高制だけに、作業した分しか報酬にならず、仕事の依頼があまりない時期には収入が極端になくなってしまう可能性がある - 一人で黙々と行う単純作業ばかりで、人によっては飽きやすかったり、孤独を感じたりすることがある
- 材料や完成品を保管するためのスペースが自宅に必要になる
- 長時間同じ姿勢での作業で肩こりや目の疲れといった身体的な負担がある
上記のデメリットに関しては、事前によく理解しておくべきです。
内職探しで失敗しないための3つの注意点

ここでは、内職探しで失敗しないための3つの注意点を見ていきましょう。
「初期費用が必要」という求人には応募しない
内職を探す際、登録料や研修費、機材購入費といった名目で、仕事を開始する前に金銭を要求する求人には絶対に応募してはいけません。
まっとうな内職の斡旋では、仕事を始めるにあたって費用を請求されることはありません。
「家内労働法」でも、事業者が労働者に不当に費用を負担させることは規制されています。
高額な収入を謳い文句に初期費用を支払わせ、実際には仕事を紹介しない、あるいは支払った費用に見合わない低単価の仕事しか提供しないという詐欺的なケースも後を絶ちません。
ゆえに、怪しいと感じたら関わらないことが重要です。
あまりにも高すぎる単価の仕事は避ける
「誰でも簡単に月収数十万円」といったように、作業内容の難易度に対して単価が不自然に高額すぎる求人にも注意が必要です。
一般的な内職の単価相場を超える好条件を提示している場合、悪質業者を疑うべきです。
魅力的な条件で人を集め、結果的に高額な初期費用を請求する詐欺や、個人情報を不正に収集することが目的であるケースも考えられます。
まずは、当記事で紹介したような一般的な単価相場を把握し、現実的な報酬額を提示している求人を選ぶことが、トラブルを避ける上で重要になります。
所得によっては確定申告が必要になる
内職で得た収入は、税法上「事業所得」または「雑所得」に該当し、一定額を超えると確定申告を行い、所得税を納める義務が生じることを忘れてはなりません。
副業として内職を行っている給与所得者の場合、内職による所得(収入から必要経費を引いた金額)が年間で20万円を超えると確定申告が必要です。
また、内職を本業としている場合、年間の所得が48万円を超えると申告の対象となります。
報酬の支払明細書や、作業に必要な道具の購入費などの経費の領収書は、きちんと保管しておく習慣をつけましょう。
不明な点があれば、税務署などに相談してください。
単純作業以外も!スキルを活かせる在宅ワークの種類

最後に、単純作業以外もできるスキルを活かせる在宅ワークについて見ていきましょう。
パソコン操作が得意ならデータ入力
データ入力は、企業の顧客情報やアンケートの回答、紙媒体の資料などを指定されたフォーマットにパソコンで入力していく仕事です。
特別な資格は不要で、一般的なパソコン操作と正確なタイピングができれば、未経験からでも始められます。
作業の正確性に加えてスピードも求められるものの、タイピングが速い人ほど効率的に収入を得ることが可能です。
クラウドソーシングサイトなどで多数の案件が募集されており、納期さえ守れば好きな時間に作業できる柔軟性も魅力の1つ。
手作業の内職よりも高単価に設定されていて、比較的稼ぎやすい仕事とされています。
文章を書くのが好きならWebライター
Webライターは、Webサイトに掲載されるコラムやブログ、商品の紹介文やサービスの訴求など、様々な文章を作成する仕事です。
文章を書くことが好きな人や、特定の分野について専門的な知見を持っている人に良い仕事で、初めは低単価な案件からスタートするのが一般的ですが、実績を積み、ライティングスキルを向上させることで、より高単価の案件を受注できるようになります。
クライアントの要望を正確に理解し、読者にとって分かりやすい文章を書く能力が求められますが、自分の経験を活かせるやりがいのある仕事と言えるでしょう。
安定した取引先が見つかれば本業にもできるからこそ、挑戦してみる価値はあるのではないでしょうか。
自分の作品を売ってみたいならハンドメイド販売
アクセサリーや布小物、イラストなど、ものづくりが趣味の人は、自作のハンドメイド作品を販売して収入を得るという方法もあります。
ハンドメイドマーケットのアプリやネットショップ作成サービスを利用すれば、誰でも簡単に自分の店を持つことが可能です。
作品を制作するだけでなく、魅力的に見せるための写真撮影、適切な価格設定、梱包・発送、顧客とのやり取りまで、すべてを自分で行う必要があるものの、やりがいは十分。
自分のアイデアやセンスを形にして、誰かに喜ばれるというやりがいがあり、人気が出れば趣味を本業にすることも夢ではありません。
まとめ

家でできる内職は、シール貼りのような誰でも始めやすい手作業から、データ入力やWebライターといったパソコンスキルを活かす在宅ワークまで、多岐にわたります。
内職の収入に関しては出来高制で、作業単価とこなす量によって変動するのが一般的。
ゆえに、自分のライフスタイルや適性、そして目標とする収入額を考慮し、メリットとデメリットを理解した上で仕事を選ぶことが重要です。
なお、仕事を探す際は初期費用を要求する業者や非現実的な高単価を謳う求人を避け、安心して取引できるところで仕事を行ってください。
また、年間所得によっては確定申告が必要になることもあるからこそ、事務作業についても念頭に置いておきましょう。
